業界背景から見る株式会社フルハウスの立ち位置
寝具市場において海外製品のシェアが拡大する一方、品質管理の徹底や素材の安全性を重視する法人・個人からは国内生産へのニーズが根強い。そのニーズに正面から応えているのが、栃木県足利市に自社工場を構える株式会社フルハウスだ。月間2,000枚の生産能力と60,000台以上の累計製造実績を両立させながら、OEM受託・工場直売という二つの販売チャネルを持っている。熟練職人の手作業と自動縫製機・タフティングマシンを組み合わせた製造体制が、品質と供給量を同時に担保している。
圧縮荷重試験と耐久性試験をクリアした製品のみを出荷するという基準を設けており、取引先から「品質のブレが少ない」という声が届いているという。
カスタマイズを前提にした、OEM開発の進め方
株式会社フルハウスのOEM受託は、ブランドコンセプトや使用環境に合わせたゼロからの設計開発を受け入れている。サイズ・硬さ・カラー・縫製仕様の各項目を個別に調整できるため、ホテルや介護施設といった業務用途にも対応が可能だ。ポケットコイルではやわらかめ・ややかため・かたの3タイプ、ボンネル・ハイカウントも選択肢に入る。ベーシックラインは8色カラー展開、柄合わせ縫製への対応相談も受け付けている。
「想定していた仕様より細かく対応してもらえた」という取引先の感想は、複数のルートで聞こえてくる。オリジナルブランドの立ち上げフェーズから継続的に相談できるという点が、特に新規ブランドの事業者に支持される理由の一つになっている様子だ。
搬入・設置まで想定した、製品設計の視点
圧縮梱包は単なる輸送コストの削減にとどまらず、エレベーターのないマンションや搬入経路の限られた物件への対応策でもある。分割タイプのボトムや折りたたみ仕様も製品群に含まれており、設置場所を選ばない設計が実現されている。脚付タイプから業務用ボトムまで、製品ラインナップは用途ごとに整理されており、法人担当者がカタログから絞り込みやすい構成だ。正直、搬入シーンまで想定した製品開発をここまで徹底している国内メーカーは多くないと感じた。
「搬入のトラブルがなかった」という声は利用者側でも記憶に残りやすいらしく、SNSや口コミでちらほら目にすることがある。
SDGs推進企業として刻む、製造業の社会的責任
令和5年7月14日のとちぎSDGs推進企業登録は、株式会社フルハウスが環境への意識を対外的に示した節目だった。素材選定や製造工程における資源の有効活用を進めており、「品質だけでなく調達元の姿勢も評価している」という法人クライアントの声と合致している。富田駅徒歩約7分という立地で全国対応の相談窓口を運営しており、電話・メール・LINEで問い合わせを受け付けている。
自社ブランド製品の個人向け直販も並行して展開しており、OEM以外のルートでも株式会社フルハウスの製品に触れることができる。InstagramやLINE公式アカウントを通じた情報発信も続けており、工場の現場感が伝わるコンテンツが定期的に更新されている。


