業界の慣習に疑問を持ち続ける、職人気質の経営
「安く受注して、見えない部分で手を抜く」——そうした施工が当たり前になってきたリフォーム業界で、カネシンExt,代表の海津隆就氏は真逆のスタンスを取り続けている。中間マージンをとるブローカーを介さず、施主と直接向き合うことで純度の高い職人技術を届ける。父から受け継いだ内装業を軸に独立して10年以上、長崎の現場で誠実な施工を積み上げてきた実績がある。
「この会社に頼んでよかった、と感じていただける仕事をしたい」という代表の言葉は、表向きのキャッチコピーではなく、施工姿勢そのものから伝わってくる。利用者からも「金額だけでなく、仕事の中身をきちんと説明してくれた」という声が目立つ。適正な価格設定と施工品質の両立を追求する姿勢は、長崎市内での継続的な依頼につながっている。
内装・クロス・水回りと、広い守備範囲
クロスや床の張替えをはじめ、カーテン・トイレ・浴室と、室内に関わる工事をひとつの会社で完結できる体制を持っている。住宅だけでなく店舗や事業所への施工実績もあり、「住まい以外もお願いできるか」と問い合わせる利用者は少なくないようだ。クロス張替えでは下地処理の内容を事前に共有し、選べる素材の種類もライフスタイルや好みに合わせて提案している。
浴室リフォームでは、老朽化の状況を細部まで確認したうえで着工判断を行う。安全性を高めるための補強や、温度差を抑えるための設備導入なども対応範囲に含まれており、「どこまで対応してもらえるか不安だったが、想定以上に幅広く相談に乗ってもらえた」という利用者の声もある。
見積もりから施工後まで、一貫した丁寧さ
見積もりは無料で、作業内容と費用の内訳を明示したうえで依頼を受ける形をとっている。施工中も進捗や状況の変化を都度共有し、完工後はアフターフォローまで担う。長崎市つつじが丘を拠点に、市内の戸建て・マンション・アパート・店舗に対応してきた。
営業時間は9時から20時だが、電話は営業時間外でも受け付けており、思い立ったタイミングで相談しやすい環境が整えられている。「急な相談にも対応してもらえた」という声は、複数の利用者から共通して聞かれる。この受け皿の広さは、地域に根差した事業者ならではの対応力だ。
技術を次世代へつなぐ、Ext,という名前の意味
社名の「Ext,」はExtension(延長線上)を意味する。自分の世代で業界を完結させるのではなく、正しい技術と職人としての在り方を若い世代へ渡していく——その覚悟が名前に込められている。提案力と丁寧さを備えた人材を育てることが、施工品質の維持と向上につながると考えており、職人育成を事業の重要な柱に据えている。
「暮らしの背景をつくる仕事だ」という意識が現場の隅々にまで行き渡っている、とカネシンExt,は語る。完成した空間だけでなく、そこへ至るプロセスに心を込めることで、見えない部分にも安心と工夫が宿るという考え方は、取材を通じて強く印象に残った。


