斜面地・密集地——長崎ならではの現場を得意とする
重機が入れない斜面地や、隣家との距離が数十センチしかない密集地。長崎市ではこうした条件の現場が当たり前のように存在する。弘希産業はそこに正面から向き合い、熟練職人による手壊し(人力解体)、クレーンによる吊り上げ搬出、小型運搬車の組み合わせで工事を完遂する。「他社で断られた難所でもまずは相談してほしい」という案内は、長崎市特有の地形に慣れた業者だからこそ出せる言葉だ。
弘希産業が対応するエリアは長崎市・諫早市・大村市・佐世保市の4市。戸建てからアパート・店舗・事務所・倉庫まで、物件の種類を問わず個人向けの解体依頼を受け付けている。
近隣挨拶・養生・散水——住宅密集地での施工ルーティン
着工前に担当者が近隣住民へ直接挨拶に出向き、工事期間と作業内容を説明する。これは弘希産業の施工前のルーティンだ。粉塵の飛散を防ぐ養生シートを隙間なく設置し、散水を欠かさずに行うことで、近隣トラブルに発展する前に手を打つ。見積もり確定後の追加費用は発生しないという方針も合わせて明示されており、費用と工程の両方が事前に見えた状態で工事が始まる。
「お見積もりから契約、完了後の確認まで、メール・LINE・郵送で完結できる」という体制も持ちあわせている。実際に県外在住の依頼者からの問い合わせが多いといい、工事の進捗写真を定期的に送り、完了後には滅失登記に必要な証明書一式も届けている。
遺品整理・不用品回収——解体と並走する生活支援
解体工事と並行して、遺品整理・不用品回収・草刈り・伐採・土木外構工事も弘希産業の事業範囲だ。大切な方を亡くされた後の荷物整理について、長崎市周辺での対応が可能で、廃棄するものは不用品回収もまとめて請け負う。作業中に見つかった現金・通帳・印鑑・写真などは貴重品ボックスに仕分けして必ず返却するというルールが設けられている。
長年放置された空き家や、大量の荷物が残る物件でも「全て丸ごと承る」とし、分別・搬出・清掃を一括で対応する。「処分方法がわからない」「大量だから面倒」という声が多い不用品回収では、まとめて一日でスペースをすっきりさせる対応を取っている。
代表が「誠実さ」を軸に置き続ける背景
「途中で投げ出すことなく最後まで誠実にやり遂げることが最も大切」——代表・境野弘和氏が自社サイトに記した言葉は短く、しかし具体的だ。現場ごとに背景や事情を理解した上で施工に入り、予期せぬ課題が生じても迅速に動くという姿勢が、地域での信頼を積み重ねている。解体工事・内装解体から遺品整理・外構工事まで多種多様な依頼をこなしてきた現場経験が、柔軟な対応力の根拠になっている。
「責任感と誠実さを持って向き合う姿勢こそが、地域で選ばれ続ける理由」という言葉は自己申告だが、他社が尻込みする難現場にも踏み込んでいく実際の行動がそれを裏付けている、と感じた。


