デジタル領域を横断する施策設計の考え方
Web広告やSEO、SNS運用、コンテンツマーケティングといった複数のチャネルを組み合わせ、gdeはクライアントごとに異なる事業構造へ合わせた施策を組み立てている。市場環境の分析から入り、どのチャネルにどれだけリソースを配分するかを数値ベースで判断する流れだ。各領域に専門スタッフが配置されており、施策同士の連動によって単体では得られない反応を引き出す設計になっている。立案から実行まで外注を挟まず社内で完結させるため、方向転換が必要な場面でも判断のタイムラグが生じにくい。
個人的には、チャネル間の連携を前提にした設計思想が印象的だった。たとえばSEOで流入を増やしつつ、リターゲティング広告で再接触を図り、SNSでブランド接触頻度を上げるといった立体的な動線が一つのプランの中に収まっている。競合分析やターゲットの行動パターンを起点に施策を決めていくため、感覚頼りの提案にはならない。クライアント側の経営目標から逆算してKPIを設定し、投資対効果を定量的に追いかける運用スタイルを採っている。
BtoB・BtoC双方で積み重ねてきた対応範囲
スタートアップの認知獲得から成長企業のシェア拡大、大手のブランド施策まで、gdeが手がけてきたプロジェクトは企業規模も業種もばらばらだ。BtoBでは購買プロセスが長いぶん、リードナーチャリングを軸にした中長期の設計が求められる。一方BtoCでは即時的な反応を重視し、広告クリエイティブの回転速度を上げる局面が多い。この両面を同じチームで回せるのは、業界ごとの顧客属性を細かく把握してきた蓄積があるからだろう。
過去のプロジェクトで得た成功・失敗の両方をナレッジとして保持し、新規案件の提案精度に反映させている。「うちの業界は特殊だから」という相談にも過去事例をベースに具体的な打ち手を出してくれたという声が目立つ。マーケティングのトレンドや技術的な変化にも目を配り、効果が検証された手法を優先的に採用する方針だ。実績から逆算した提案は再現性が高く、初回の取り組みでも一定の成果ラインに到達しやすい構造になっている。
報告と対話を軸にした進行スタイル
プロジェクトの初期段階でgdeが時間をかけるのは、クライアントの課題整理とゴール設定のすり合わせだ。ここで認識がずれると後工程すべてに影響するため、ヒアリングの密度を上げて期待値を明文化する。進行中は定期レポートで施策の進捗と数値を共有し、途中経過が見えない状態を作らない。マーケティングの専門用語を使わず平易な言葉で説明する姿勢を徹底しているため、担当者がマーケ未経験でも判断に迷いにくい。
ある担当者は「質問を投げると翌営業日には回答が返ってくるので、社内稟議のスピードが落ちなかった」と話している。疑問や要望への対応が速いことで、プロジェクト全体のリードタイムが圧縮される効果も生まれている。単発の施策依頼から始まり、結果的に年間契約へ移行するケースが少なくないという。こうした継続率の高さは、日々のやり取りの中で蓄積された信頼の反映だろう。
分析と改善を止めないPDCAの回し方
施策を打って終わりではなく、gdeは実行後のデータ検証に相当の工数を割いている。クリック率やコンバージョン率といった定量指標を多角的にチェックし、効果が出ている要素と伸びしろのある要素を切り分ける。市場や競合の動きも常時ウォッチしており、外部環境の変化があれば戦略レベルで修正をかける。PDCAの回転速度を意図的に上げることで、短いスパンでの成果改善を狙う。
たとえば広告運用では、週単位でクリエイティブのA/Bテストを実施し、反応率が一定値を下回った素材は即座に差し替えるオペレーションが組まれている。定量データだけでなく、ユーザーの行動心理や市場トレンドといった定性面も改善提案に組み込む。中長期の成長戦略と短期の数値改善を並行して走らせるため、目の前の数字を追いながらも全体の方向性がぶれにくい。gdeは月次の振り返りミーティングでこの両軸を毎回確認し、次月の優先施策を決定している。


